体臭について
●体臭の原因
体臭の一番の原因は汗です。汗をかくと老廃物が皮膚や汗腺に溜まり、それが雑菌を発生させ体臭の原因になります。
また、腸内環境が悪化してビフィズス菌が減ってくると、悪玉菌が増えます。
その結果、腸の中でまだ消化されていないタンパク質やアミノ酸が分解されて、アンモニアなどの悪臭の強い腐敗産物に変わります。
これらの腐敗産物は、腸管から吸収されて血液に入り、口臭や体臭の原因になります。
体調不良・疾患なども体臭の原因になります。
体調が悪くなると臭い汗をかくようになります。
これは汗腺の機能が低下し、本来汗として排出してはいけないもの(糞尿として出されるべき成分など)まで出してしまっているのです。
さらに肥満、肝障害、腎障害、糖尿病などの疾患があると血中の悪臭物質が増加し、汗とともに排出され体臭の原因になります。
精神的なストレスによって汗をかいたり、生理機能が低下したり、皮脂の分泌過多などを引き起こし、体臭の原因になることがあります。
●ワキのニオイ(わきが)の原因
人間の汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺はほぼ全身にくまなく分布していています。
このエクリン腺から出る汗の主成分は、塩分を含んだ水で、エクリン腺そのものに臭いはありませんが、分泌物を皮膚の常在菌が分解した産物が体臭の元となります。
アポクリン腺は、ワキの下をはじめ乳輪、へその周囲、外耳道、外陰部、肛門の周囲など特定部位にのみ分布し、毛穴に付随した形で開口しています。
このアポクリン腺から出る汗の成分は、脂肪・鉄分・色素・蛍光物質・尿素・アンモニアなどで、汗といっても粘り気のある乳白色がかった液体で、細菌に分解されると臭気を発生します。
人によっては、ニオイを多く、そして強く発してしまいます。
それが「わきが」なのです。
●加齢臭の原因
加齢臭の原因の一つとされる皮脂中の「過酸化脂質」を減らすためには、脂質の酸化を防ぐことが大切です。
脂っこいものをとりすぎないようにしたり、酸化を促す活性酸素を体内でできる限り発生させないようにして、さらに不必要な活性酸素を消去することが加齢臭対策として重要です。